shitokaの日記

旅したい。

『父の写真』Diary:Thu Feb 29th,2024

皆さんこんばんは。

2月も今日で最終日ですが、皆さんいかがお過ごしでしたか?

 

今日は、お題「泣きそうになった瞬間」の話をしようと思います。

 

私は狭いワンルームに住んでいるのですが、ここに住む前は何度か引っ越しをしています。引っ越しをするたびに荷物を整理してきたのですが、捨てられずにここまで持ってきたものの一つにアルバムがあります。

 

私は日本育ちですが出生は北米です。母からは、父がアメリカに駐在していた時に私が生まれたと聞いていますが、とても幼い頃に日本に戻ってきているので現地での記憶は全くありません。

そのアルバムは、北米の美しい自然とたくさんの家族写真でいっぱいで、主に母と姉と私が写っています。おそらくほとんどの写真の撮影者は父によるものだと思います。

 

父親との思い出はそれほど多くはなく、正直に申し上げると現在はほとんど関わりがありません。もし「父をどう思っているのか」と聞かれたら、形容し難いこの感情を説明することは難しく、答えに窮することだけは間違いないと断言できます。

 

ただ、父の写真はきれいです。

母と姉と私の三人が写っている、撮影者が父である、ただそれだけの事実に対して、良いとも悪いとも言えない説明し難い感情がわいてくるけれども、きれいだと感じていることだけは確かです。いつかこの写真の場所に行ってみたいと思います。

 

世帯向けの部屋から今の部屋に引っ越した時、大幅に荷物を減らさなければならなくなりました。自分の思い出を捨てていくような自分自身を切り捨てていくような感覚は決して慣れないものです。

写真なんて全部データ化すればいいし、そうすれば大きなアルバム4冊分の荷物が減る。だから捨てる前にひととおり目に焼き付けておこう、とアルバムを開けば、いつも母と姉が笑っていて、どうしてもゴミ袋に入れることが出来ませんでした。

 

引っ越し準備をしていた時は、その写真を見ると苦しくなってただただ泣いていました。けれども、今日久しぶりにそのアルバムを開いてみたら、幸せそうできれいな写真に泣きそうになったけれど、随分と落ち着いてアルバムをみることができました。

 

私に残る父がいたころの家族の記憶というものは、会話がなく、会話するときはほとんどが言い争い、という殺伐としたものです。

家族に対して正直複雑な思いはあるけれど、その写真はきれいだとも感じるから、多分今後も懲りずにこのアルバムを開くのだろうと思います。

 

明日からは3月です。語学留学に行くまで残り約一か月ほど。

楽しみであり、不安でもありますが、何とか無事に終わらせたいなと思います。

 

明日は金曜日、確実に残業になってしまいますが、あと1日頑張れば2日休める…。

明日は頑張って早く帰ります。

 

それではまた。