皆さんこんばんは。
今日はどんよりとした天気でしたね。明後日から冬に逆戻りとのことです。インフルエンザもまだまだ気をつけなければいけないうえに年度末も近づき忙しい時期ではありますが、少しでも体調が悪いと感じたら休むことも大事です。
この時期を無事に乗り切りましょう。
今夜は、今まで買ったマンガのなかでも特に心に残った一作『月曜日の友達』(全二巻)について書きます。2018年の「このマンガがすごい!オトコ編」で4位になった阿部共実先生の作品です。
中学一年生の少女と少年の”月曜日の夜の約束”と、彼女らの一年間が描かれています。
終始一貫して特徴的なリズムと絵、言葉で表現されており、少し文学的な主人公のセリフは中学一年生らしくありません。ですがその言い回しのおかげで、主人公の繊細な心の揺らぎがとてもリアルに感じられたのだと思います。
この作品は、amazarashiという方々がつくったタイアップ曲から知りました。
学校が始まる月曜日がどうしても憂鬱なのも、家族との関係がどうしてもうまくいかないことも、クラスメイトと共通の話題がなくて愛想笑いしていたことも、仲直り出来なかったことも…。
この作品を読んだ当時、様々なことを困難に感じていた私は、共感とともに無心になって1巻を読み、2巻は泣きながら読みました。
今の私にとって一番重要だと思うセリフを引用します。主人公の水谷の友人である土森の言葉です。
大人になるっていうことは我慢したり控えることではなく、与えるってことだよ
自分を犠牲にすることだけが思いやりじゃない。人が人を思う願望やわがままが人のためになることだってある
痛みや失敗を恐れて欲望を捨て人と関わらないことが大人だなんて私は思わない
痛みや恐れを越えながら道を歩んでいく。それが人間の大人なんじゃないかな
このお題を書くために読み直したら、高校のときにはあまり気に留めなかった部分にも心の照準みたいなものが合うようになっていました。
私はまだ、土森の言葉のような「大人」にはなれていません。人付き合いは苦手だし失敗は怖い、加えて我慢することだけは結構得意です。
とっくに成人しているのに「大人になる」ってどういうことなのか私にはよくわからない。
ただ、高校生の私にはよくわからないものであったこの言葉が、今の私にはとても重要なものだと感じます。約6年も過ぎれば私にも何かしらの成長があったということなのかもしれません。
このマンガを買ってから現在までに3回引っ越しました。そのたびに荷物を処分することになったけれど、このマンガは処分できずに今も私の本棚にあります。高校生の時には気付かなかったことも多く、持ち続けて本当によかったと思いました。
今夜は、コンビニで100円のコロッケを買って食べながら帰りました。ごちそうさまです。
月曜の夜は週末までの長さに絶望しそうになりますが、気を強く持って今週を乗り切ります。
下に作品とタイアップ曲のリンクを貼っておきました。
それではまた。